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  • 2008.12.02 Tuesday
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近況などを少し その一

JUGEMテーマ:芸能


平成20年ももう3か月目というのに、まだ記事を一つしかアップしていないという、相変わらずの体たらくです。ネタがないわけではないのですが、やはり長い間休んでしまうと、再開するのが億劫になってしまうのだと思います。それを考えると、ほぼ毎日のように記事をエントリーしている方々には、尊敬の念すら覚えます。

さて、前回の記事の後から今日までの出来事をお話します。前回の記事をエントリーして約10日後、私は大阪にいました。今までなら松竹座の初春大歌舞伎を観るための大阪行だったと思いますが、今回は国立文楽劇場の初春公演をメインにして、松竹座は気になっていた「芋掘長者」を観に行きました。

「芋掘長者」は狂言風なコミカルな踊りで、踊りの上手な三津五郎丈がわざと下手に踊るというのがこの踊りのミソになっているのだと思いました。逆に下手な人が下手に踊ると、とても観られるものではないものになる気がします。三津五郎丈と橋之助丈の息の合い方といい、常磐津と長唄の掛け合いといい、とても満足した一幕でした。

次の「沼津」も魅力的で観てみたかったのですが、文楽の開演時間と「沼津」の終演時間が近いこともあり、今回は諦めることにしました。次にこのこってりとした顔合わせで観れるのは何年後かな、とも思いつつ、国立文楽劇場へ。

文楽初春公演は、2日に分けて夜・昼通しで見物しました。初日の演目は、「七福神宝の入舩」「祇園祭礼信仰記」「傾城恋飛脚」です。

「七福神宝の入舩」は七福神がそれぞれ自分が得意にしている芸を披露するという演目で、全体的にコミカルな内容でした。個人的には福禄寿の角兵衛獅子がツボにはまりました。福禄寿は専用のカシラなんですね。

「祇園祭礼信仰記」は歌舞伎でもよくかかる狂言で、今回は金閣寺を舞台にした場面です。雪舟の伝説(涙で鼠を描いた)と戦国時代(史実の織田信長、羽柴秀吉、松永久秀)の話を上手く組み合わせた物語で、初演時には3年間ヒットし続けたという大作です。今回の席は後方の席だったので、人形の顔などはよく見えません(一応オペラグラスは持って行っていましたが)。そこで、義太夫を集中して聴くように心がけました。しかし、舞台上方に字幕があり、どうしてもそこへ目がいってしまいます。あの字幕があるために、逆に語りに集中できなくなってしまうのが難点です。

この狂言で驚いた点は、セリを使って金閣寺の舞台転換をした点です。はじめは金閣寺の1階部分で話が進みます。物語の最後の方で東吉が最上階に閉じ込められている慶寿院を助ける場面では、東吉が金閣寺の横にある桜の木をよじ登っていくのですが、金閣寺が上下することで上ったり下りたりするのを表現しています。これを考えた昔の人はすごいなあと思います。

「傾城恋飛脚」は、これも歌舞伎でよくかかる、「恋飛脚大和往来」の原作となった作品です。今回は切場といわれるクライマックスの場面を、嶋大夫師・住大夫師という「切場語り」(現在、文楽には「切場語り」という最高格の大夫は3人しかいません)2人のリレーで上演するという贅沢な一幕です。

公金に手をつけた忠兵衛は、恋人の梅川とともに逃避行の最中です。最後に実の父親である孫右衛門に会おうと大和の国新口村にやってきましたが、追手はすぐ近くまで迫っています。結果的に偶然通りかかった孫右衛門と最後の対面をし、忠兵衛と梅川は再び御所街道を指して落ちていきます。

この夜の部で最も義太夫の情を前面に押し出す、親子の別れを描いた演目ですが、このあたりが歌舞伎興行との違いなのでしょうか。歌舞伎だと大体は最後に明るい舞踊で終わって、明るく華やかに追い出しをするところですが、文楽ではあまりそういうことを重要視していないように思えます。明るく華やかな気分で劇場を後にするか、義太夫の余韻を残しながら劇場を後にするか。どちらも間違いではないと思います。人が演じるのと、人形が演じるのとでも、もちろん違いはあると思います。どちらも楽しめた方が得ですね。

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