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  • 2008.12.02 Tuesday
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團菊祭五月大歌舞伎・夜の部1

○女暫
【主な配役】
・巴御前 萬次郎
・轟坊震斎 松緑
・女鯰若菜 菊之助
・成田五郎 海老蔵
・江田源三 亀三郎
・紅梅姫 亀寿
・木曽次郎 松也
・木曽駒若丸 梅枝
・手塚太郎 光
・東条五郎 男女蔵
・武蔵九郎 亀蔵
・局唐糸 右之助
・家老根井主膳 秀調
・猪俣平六 團蔵
・清水冠者義高 権十郎
・舞台番 三津五郎
・蒲冠者範頼 彦三郎

【感想など】
『暫』は以前テレビで見たことがありましたが、この『女暫』は初めてでした。歌舞伎ではこのように立役を女形に替えた狂言がたくさんあるようです。ただ、役名が変わっただけで、話の内容は『暫』と変わらないように思えました。これも、物語のストーリーを楽しむというよりも、歌舞伎の様式美を楽しむ狂言なのでしょう。

この幕は十七世市村羽左衛門丈の追善ということで、丈の息子である彦三郎丈、萬次郎丈、権十郎丈がそれぞれ主要な役を勤めました。特に、主役である巴御前を演じた萬次郎丈は、今月はプレッシャーがかかっただろうと思います。

萬次郎丈は台詞回しがよく、声も荒事向きのように聞こえました。荒事はストーリー的には馬鹿馬鹿しいものが多いですが、それを照れもなく大真面目にやっているのが好感が持てます(最後は役の上で照れてはいましたが)。

彦三郎丈も初見でしたが、藍隈の敵役と言えばこの人しかイメージできません。これまでテレビでもそういう役を見たことはないのですが、他にイメージできる人がいません。是非他の狂言(『車引』の時平公や『妹背山婦女庭訓』の蘇我入鹿)も見てみたいと思いました。

この幕で思ったのは、「やはり海老蔵丈は荒事役者だなあ」ということでした。与三郎のような二枚目や『勧進帳』の富樫などは、十一世團十郎丈にそっくり(見たことはありませんが)だということで姿かたちは結構なのですが、まだ台詞回しや所作は研究中のように思えます。一方、この幕の成田五郎などは荒事の家に生まれた御曹司として立派に勤めている雰囲気が伝わってくるため、こちらも安心して観ることができます。海老蔵丈には、若いうちに荒事を極めてほしいと思います。

やはり、主役が女形に替ったことで、いろいろと趣向が凝らされて面白く観ることができました。三津五郎丈の舞台番も最後にちょっと出るだけですが、萬次郎丈とのやり取りが面白く、また六法の指南も基本がよく分かり楽しむことができました。このような元禄時代から続く狂言を、将来にも残してもらいたいと思います。



○雨の五郎
【主な配役】
・曽我五郎 松緑

【感想など】
これは以前吉右衛門丈が踊っているのをテレビで見たことがあります。そのときは廓の若い衆が結構たくさん出ていたような感じがしましたが、今回は二人だけでした。人数が少ないということは、それだけ一人にかかるウェートが重くなりますので、それだけ自信があるという証拠なのかもしれません。

こういう舞踊を見ると思うのですが、なぜ主役がどこかへ行こうとすると誰かが邪魔をするのでしょうか。そういう邪魔者がいなければとても地味な踊りになってしまいそうなので、そういう邪魔者が出てくるのでしょう。廓の人間は喧嘩っ早いのかもしれません。

松緑丈の五郎は、さすがに家元だけあって上手いと思いました。私はまだ舞踊の上手い・下手はよく分かりませんが、振りと振りのつなぎ目がスムーズであれば上手いと考えています。松緑丈は、一つの振りが終わって次の振りになるまでの間、素になったり間のあく部分がなかったと思います。



○三ツ面子守
【主な配役】
・子守 三津五郎

【感想など】
さて、もう一方の家元・三津五郎丈の登場です。立役の踊りは勘三郎丈とのコンビでよく知っていますが、女形、しかも少女ということで予想がつきませんでした。ちなみに、この踊りはテレビでも見たことがありません。

一番印象に残ったのは、やはりお面の早替えです。原理は私のやっている神楽でも同じような面を使うので分かりますが、後見がいる分スムーズにできていました(神楽の場合は袴のポケットの中に入れておき、その場で二・三周する間に面を付けます)。自分たちの芸能でも使っているものを歌舞伎でも使っているというのはとても感動しました。

また、面によってその役柄を演じ分けできるというのは素晴らしいと思いました。何役かを演じ分けるといって頭では分かっていても、体はなかなか付いてきません。三津五郎丈ぐらいになると頭で考えるより、体が先に動くのでしょう。そこまでなるということは、よほどの練習を積まなければ難しいと思います。

今後も三津五郎丈の踊りをたくさん観たいと思いました。

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  • 2008.12.02 Tuesday
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